ごめん、お母さんもう限界かもしれない。
そんな風に思う出来事がつい先日起こりました。
第2子妊娠中に、息子の登園拒否が始まったのです。
覚えたての言葉で一生懸命「行きたくない」と泣きじゃくる息子の姿を見て、私の涙腺も崩壊。
やっぱりこの子は敏感な子かもしれない、そう確信しました。
そんなときに一冊の本を見つけました。
それが『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本』でした。
読了後、今まで悩んでいたモヤモヤが晴れて子育てをもっとのびのび楽しもう!とポジティブに考えられるようになりました。
✔︎子どもの敏感さに悩んでいる
✔︎親である自分も敏感な性格(HSP)だ
✔︎なんだかほかの子と違うと感じている
✔︎子どもとの接し方に悩んでいる
✔︎叱らない育児方法、声がけを知りたい
『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本』を手に取ったきっかけ
きっかけは冒頭でも話した通りなので飛ばしても構いませんが、子育ての一記録として、そして同じように敏感な子を育てるママのためにあえて詳しく書きます。
今から書くきっかけに共感した人には、間違いなくおすすめしたい本です。
もしかするとこの子はHSCかもしれない…
という予想はしていました。そして、それは1歳をすぎたあたりからだんだんと確信にかわっていきました。
- 大勢の子がいる場所が苦手
- 新しい場所では緊張して動けない
- お友達と遊ぶより一人で遊ぶことが好き
- 大人のちょっとした顔色の変化に気づく
- 親が少し元気がないだけでも「大丈夫?」と言う
さっとあげるとこんな感じ。
そんな息子も2歳になり、保育園に通うようになりました。最初は泣いていたものの、だんだんと慣れてくれたのでほっと一安心。
息子が登園拒否が始まった
その安心が見事に崩れたのは正月明け。
長い冬休みが明け、ひさしぶりに保育園に通った息子。
家ではのびのび遊べたけれど、保育園ではそうもいきません。それがすごく居心地が悪かったのでしょう。
ある朝、起きるとシクシクとベッドで泣く息子。
泣きながらも自分が思っていることをがんばって言葉にしてこう言いました。
その言葉を聞いた瞬間、今まで心配しないようにしていた私の感情も大爆発。
その朝はふたりで大泣きしました。
HSCを育てるママの意見が知りたい
親である自分があんなに泣くとは思いませんでした。
咽び泣く母親の姿を見て
と自身も泣きながら、それでも母を心配する2歳の息子。
結局その日から1週間ほど保育園を休ませました。
その間に息子と向き合いながら、HSCについてちゃんと理解しようと決意しました。
そんなときに出会ったのが『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本
この本の著者、長岡真意子さんは5人の子どもを育てるママライター。
5人を子育てしているだけでもすごいのに、その5人のお子さんがみんなとびっきり敏感なHSCだということ。
HSCを育てるママの意見が知りたかった私にとって、この本を読まない理由は見つかりませんでした。
この本のここに勇気づけられた!
この子はできないのではなく”まだ”できないだけ
ほかの子は元気に「行ってきまーす!」と言って登園するのに、この子は毎朝不安そうな顔をする。
そう思っていました。
でもこの本では、今できないことに対して「まだ」という言葉を付け足す提案をしています。
周りと比較するのではなく
とポジティブに考えることが大事。
そのために親の私ができる最大限のフォローはしつつ、気長に見守ることにしました。
厳しく叱ってしつけるほど「いい子」になりやすい」
最近は「叱らない子育て」「褒める子育て」という内容の本がたくさん出ていますよね。
でも、私も夫も「叱らない育児なんて無理だよね〜」と意見が一致して、何度注意してもダメなことをしたときはタイムアウトを取り入れていました。
このしつけ方法は実に効果的でした。
しかし、だんだんと「タイムアウトするよ?」というだけで顔を強張らせて泣くようになりました。
その顔を見るたびに罪悪感を感じていました。
この本では、厳しく叱ることについてこう言っています。
敏感っ子は、強く厳しく叱ってしつけるほど、一見手のかからない「いい子」になりやすいです。しかし、その弊害はとても大きいと肝に銘じておきましょう。
ー『敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本』第2章より
ここを読んだ瞬間、はっとしました。
この子は親の顔色をよく伺うし、ほとんど手のかからないいい子だと思っていました。
しかし、これは親にとって「都合のいい子」にしてしまっていたと気づきました。
このままでは、敏感な彼の本当の気持ちを抑え込んでしまうかも。
それでは、どんな風に子どもと接すればいいのでしょう。
接し方については、第3章で詳しく解説してありました。
いくつか例をあげますね。
- 「ダメ出し」よりも「ヨイ出し」
- 「指示・命令形」より「質問形」の言い方をする
- 教え、学ぶために、まずはスキンシップ
どんな風に声がけするといいかの例も書いてあり、参考にしたい点がたくさんありました。
親自身が自分のケアをする大切さ
とは言え、叱らないしつけというのはかなりの体力と気力が必要になります。
親自身にストレスがあると、ついつい我が子にあたってしまいがち。
私も子どもを叱ったあとに
と、何度も後悔をしました。
でもそういうときってだいたい自分自身に子育て以外のほかのストレスがあるとき。
もう、これ以上子どもを感情的に叱りたくない!
そんなママたちへ、本書では子育てがラクになるセルフケア方法も紹介しています。
中でも、「セルフ・コンパッション」は日常的に取り入れていきたいと思いました。
辛いと感じたら、自身の体に触れてみる。
自分の体温を感じることで、「幸せ物質」と呼ばれるオキシトシンが分泌される。そして、自らに思いやりを持って話しかける。
今まで、自分との対話は手帳を用いてやっていました。でも、忙しいときはなかなか書けずにモヤモヤしていました。
しかし、セルフ・コンパッションはいつでもどこでも簡単にできるセルフケアなので、積極的に取り入れていきます。
おわりに
私も子どものときから敏感な子でした。
そのため、保育園が楽しかった記憶よりも、夕方になって母が迎えに来たときの喜びの記憶のほうが今でも残っています。
それゆえに今回の息子の登園拒否は、今どきの言葉でいえば「わかりみがすぎる」だったのです。
そんなときにこの本に出会えたのは、もはや運命でした。
これからも敏感な息子に何度も悩むことがあるでしょう。そんなときは、迷わずこの本を読み返したいと思います。
最後に、私のように自身もHSPだという親御さんへ。
もう一冊おすすめしたい本が見つかりました。
『ひといちばい敏感な親たち 子育てとHSP気質 (フェニックスシリーズ)
こちらも読了したらレビューしますね。
HSPについてはこちらの記事でも解説しています。
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